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京都美山の『かやぶきの里』で里めぐり観光!!

こんにちは。

 

昔ながらの藁葺き屋根の古民家が建ち並ぶ京都美山の『かやぶきの里』北村。

 

集落全体が国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されていますが、観光地として拓かれ気軽に訪れる事ができます。

 

今回はそんな昔ながらの古き良き日本の集落『かやぶきの里』をご紹介したいと思います。

『かやぶきの里』の歴史

 

江戸時代は丹波国弓削荘に属し、林業を主産業とする山村集落であった『かやぶきの里』北村。

 

若狭と京都の間に位置することから旅人が訪れることにより、ことなる文化を取り入れそれぞれの文化や建築技術が持ち込まれ発展しました。北村は近世には篠山藩に属し、近隣の村とともに「知井9ヶ村」と称されました。

 

平成5年には、周囲の水田と山林を含む集落全体127.5ヘクタールが国の重要伝統的建造物群保存地区として選定され、地区では「かやぶきの里保存会」を組織。

 

歴史的景観の保全と住民の生活を両立すべく様々な検討を重ねた結果、住民が出資し「有限会社かやぶきの里」を設立。建造物の維持管理および観光施設としての運営を組織的におこなうようになりました。

 

近年は観光業に力を入れ、中国や台湾等から多数の観光客を取り込むインバウンド事業に取り組んでいます。

 

『かやぶきの里』がある美山と鯖街道

かやぶきの里・2

 

『かやぶきの里』北村に隣接する道路は鯖街道のひとつです。
鯖街道は、若狭方面から京都市内を結ぶ街道の呼称で若狭湾で採れた海産物を京の都に運ぶ為に作られた道です。

 

鉄道や自動車が普及する以前の時代には、若狭湾で取れたサバは徒歩で京都に運ばれていました。

 

生鯖を塩で絞めて京都まで運ぶとちょうど良い塩加減になり、京都の庶民を中心に美味しい海の幸として都人に重宝されたといわれています。

 

鯖街道では、鯖だけでなく多くの種類の海産物なども運ばれました。

 

平城宮や明日香村の都の跡で発掘された木簡からは、若狭から鯛の寿司など10種類ほどの海産物が運ばれたと推定され、鯖街道の起源は約1300年前と考えられています。

 

また、藤原宮跡から出土した木簡には塩の荷札が多数見つかっており、鯖街道を利用して塩も多く運ばれたとみられています。

 

現代も小浜や国道367号沿線などには鯖寿司の製造を生業とした店が多数存在しています。

 

平成27年に文化庁により日本遺産として「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群 ~御食国若狭と鯖街道~」として選定されていました。

 

『かやぶきの里』北村へはこの鯖街道を通ることになります。
昔の歴史に思いを馳せながら旅路につくとより楽しい旅となるでしょう。

 

『かやぶきの里』の藁葺き屋根

かやぶきの里・3

 

藁葺き・茅葺きはその名の通り藁や茅を屋根に敷き詰めて家を建てる建築方式。

 

最も原始的な建築方法で、日本でも江戸時代から藁葺き屋根を使った住居が建てられています。藁葺き・茅葺き屋根は雨漏防止のために急勾配の屋根にします。

 

また、藁葺き・茅葺き屋根は「通気性・断熱性に優れる」「雨音が小さい」などの長所を持ちますが、「藁葺き・茅葺き屋根は寿命が短い(ススキやヨシで葺いた場合は使い方によるが、だいたい20年~30年)」「近隣で火災が生じた場合に容易に類焼してしまう」「台風などの強風で簡単に吹き飛ばされる」といった短所を併せ持っています。

 

材料になる藁や茅は植物なので水分が多い状態で屋根に使うとすぐに腐ってしまうため、通常冬になって枯れてから集めます。春になるまで充分乾燥させてから使用しますが、耐久性を高めるために使用前に燻すことが多いです。

 

乾燥すると非常に燃えやすいため、火事には細心の注意を払う必要があります。そのため、かやぶきの里北村では各民家毎に放水銃が設置されており、火災の際は速やかに消火活動が開始されることになっています。

 

藁葺き屋根はメンテナンスが必要で十数年ごとに葺き替えが必要となります。葺き替えには職人が必要ですが、北村では長年職人不足に悩まされていました。そのため最近、集落から職人の跡継ぎが誕生してきているとのことです。

 

『かやぶきの里』の雪灯廊

かやぶきの里・6

 

美山は山間部ということもあり豪雪地帯です。

 

冬にはメートルオーバーの積雪も観測されこともあります。

 

同じ京都でも市内では積雪が少ないため、雪の多さを生かして雪灯廊というイベントが開催されています。

 

雪灯廊では開催期間中、雪で作った灯籠と民家のライトアップがなされ花火も上がります。毎年2週間の土日のみ開催され、冬の花火が観られるのはそのうちの二日間のみ。

 

インバウンド事業により期間中はツアーバスで多数の外国人観光客が訪れ冬の美山を満喫されます。本年は積雪がなく、別の場所から雪を持ってきての灯籠作りとなりました。

 

イベント最終日には、集落内の知井八幡宮で春乃流の日本舞踊が舞踊奉納としてお披露目されました。

 

藁葺き屋根と雪と花火を同時にファインダーにおさめられるということで、観光客だけでなく大勢の写真愛好家達も訪れています。

 

会場では美山の産物であるぼたん汁や鹿肉コロッケの屋台も出店され、灯籠作りで冷えた観光客たちにより行列ができていました。

 

『かやぶきの里』の外国人観光客の取り込み

 

『かやぶきの里』はいち早くインバウンド事業に取り組んだことにより、大勢の外国人観光客の獲得を達成した観光地の一つです。

 

に中国台湾からの観光客が多く、日本人観光客の数を上回っています。
雪灯廊では、ちょうど春節の休暇期間と重なり大型バスで2000人以上の外国人観光客が訪れます。

 

屋台のメニューも中国語に対応しており、住民のインバウンド意識も高い。

日本人だけでなく多くの外国人観光客にも愛される『かやぶきの里』北村。
古き良き日本の田舎の集落を、昔のまま丸ごと保存したような素敵な場所です。

 

『かやぶきの里』へはJR嵯峨野線・園部駅からバス60分。
雪灯廊期間中は京都駅他、各地から直通のツアーバスが出ています。

京都を訪れた際は、是非足を伸ばして美山を訪れてみましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。皆様のご参考になれれば幸いです。

 

今回の観光地はココ↓です。

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