目 次
京の奥座敷鞍馬。
天狗の山としても有名な鞍馬。
そんな鞍馬の自然豊かな貴船山にあるのが、パワースポットとして有名な『貴船神社』です。
時代劇や映画のロケ地としても有名な『貴船神社』の魅力についてご紹介します。
『貴船神社』の由来について
『貴船神社』はいつ創建されたのかは伝わっていないそうです。ただ、天武天皇の時代・白鳳6年に社殿が造り替えられたという『貴船神社』の社伝が残っていることから、とにかく古い神社であることは確かだそうです。
また『貴船神社』に祀られている「貴船大神」が「国家安穏・万民守護のため、太古“丑の年の丑の月の丑の日”に天上より貴船山中腹、鏡岩に天降れり(貴船大神が丑の年の丑の月の丑の日に貴船山に降臨した)」ことにより、「丑の日」が『貴船神社』の縁日となっています。
現在では『貴船神社』は「丑の刻参り」という呪いで有名になっている節がありますが、もともとは「貴船大神」が降臨した丑の刻に参拝して心眼成就の願掛けをするのが正当な「丑の刻参り」です。
おそらく時代の変革により、願掛けの意味合いが変わってきてしまったのでしょうね。
『貴船神社』は縁結びスポット
この『貴船神社』は縁結びのパワースポットとしても有名です。
平安時代の女流歌人である和泉式部が『貴船神社』にお参りしたことにより、不和となっていた夫との仲が戻ったとの逸話が残っています。
そのため、縁結びのパワースポットとして有名で、カップルや片思いの女性が恋愛成就のための祈願参拝に訪れるだけでなく、復縁祈願に訪れる人も多く、日々たくさんの人が参拝する姿をみることができます。
京都市内にある悪縁切りで有名な「安井金比羅宮」から『貴船神社』にはしご参拝する人も多いとか。
気の生じるパワースポットというこで、恋愛疲れを癒やしてくれる効果もあるとあって、特に女性に人気です。
『貴船神社』の水占い
水神様を祀る神社ということで、占いは水占いという少し変わった占いを楽しむことができます。
料金を奉納すると白紙を渡されます。
この神を併設の泉に浮かべると文字が浮き上がってくるという仕掛けです。「占いはしない!!」という人も物珍しさからやってみようとなる人が多く、泉周辺はいつも行列で賑わっています。
ちなみにこの水占い、大凶が出ることでも有名ですが、もし引いてしまっても気にせず水に流しましょうとのご教授を頂けます。
『貴船神社』の丑の刻参り
コレ↑は釘の跡です・・・。
一方邪のスポットとしても有名で、丑の刻参りの発祥地とされています。
丑の刻参りとは、丑の刻 (午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てたわら人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪いの一種です。
白衣に扮した女性が頭に蝋燭を立てて行うという異様な光景で行われ、儀式の最中に他の人に見られると効力を失うと云われています。
その為丑の刻参りをみられた女性が追いかけてくる、といった怪談話が今日でも語り継がれています。
映画、八つ墓村では頭に懐中電灯を巻いたシーンが出てきますが、これは丑の刻参りのオマージュとして有名です。
実はこの丑の刻参りという儀式は、江戸時代から行われていたといわれていいます。当時は呪いの儀式ではなく、丑の刻に参拝すると願いが叶うという内容でした。
このように、京都のパワースポットは陽と陰両方の顔を持ち合わせていることが多いのも特徴です。
昭和生まれ以前の人には「『貴船神社』=丑の刻参り」というイメージが強く焼き付いており、今日の縁結び押しは神社のイメージ回復の為のマーケティングだと噂されています。
『貴船神社』の季節ごとのライトアップ
『貴船神社』は夏、秋、冬と季節ごとにライトアップが行われています。夏は七夕の笹飾り、秋は紅葉の灯籠、冬は雪をコンセプトとしてライトアップ参拝が催されており、期間限定とあってたくさんの観光客が詰めかけます。
特に冬のライトアップは積雪日のみ開催され、開催の有無はその日の15時に発表されます。
その為他府県から狙って参拝することは難しく、地元京都民のささやかな楽しみとなっています。
どうしても参拝してみたい!というかたは小まめに天気予報を確認することをオススメします。
尚、各ライトアップ行事期間中は参拝時間も延長されるようです。
『貴船神社』周辺の川床料理
『貴船神社』界隈は観光地として旅館が点在しており、夏には貴船川に設けられた川床で鮎料理など川床料理が楽しめます。
京都市内の鴨川の川床とはまた一味違った雰囲気を味わえるとあって、県外からの観光客に人気です。
鞍馬山から鞍馬寺奥の院を抜け、『貴船神社』を参拝してから川床でゆったり寛げます。
そして帰りに再び鞍馬に寄って温泉に入って帰る、というのがオススメの鞍馬貴船周遊ルートです。
以上、魅力溢れるパワースポットである『貴船神社』のご紹介でした。
京都にお越しの際は、是非立ち寄ってみて下さいませ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。皆様のご参考になれれば幸いです。
今回の観光地はココ↓です。