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こんにちは。
今回は10円玉や1万円札の模様にもなっており、世界遺産でもある京都の『平等院鳳凰堂』へ行ってきました。
歴史は大変古いのですが、京都の外れにあるせいか、どこか注目されない平等院。
今日はそんな京都の世界遺産『平等院鳳凰堂』の紹介をしたいと思います。
京都『平等院鳳凰堂』の歴史
もともと京都の宇治は平安時代、貴族の別荘が建てられていた土地であり、今回紹介する『平等院』の土地も当時、時の摂政・藤原道長の別荘「宇治殿」が建てられていました。
藤原道長の死後、別荘「宇治殿」を引き継いだ、時の関白であり藤原道長の子である藤原頼通が別荘「宇治殿」を寺院に改めたのが、『平等院』の始まりです。
『平等院』が建てられた当時、貴族の間では末法思想が広がっており、貴族たちは極楽往生を願い、救われるために阿弥陀如来を本尊とする阿弥陀堂を盛んに建てていたとのことです。
藤原頼通も阿弥陀如来を本尊とする阿弥陀堂を造り、その阿弥陀堂が現在の『鳳凰堂』になったのです。
『平等院鳳凰堂』の大修復でリニューアルオープン!?
そんな京都宇治の世界遺産の『平等院鳳凰堂』ですが、56年ぶりの大改修が行われました。「平成の大修復」ですね!2012年9月から修復工事が始まり、2014年4月1日より拝観は開始されましたが、尾廊部分など一部が工事中でした。
そして、めでたく2014年9月30日に予定されていた全ての修復が終了し、10月1日に関係者が集まり法要が営まれたのです。
私の住む東京でも、ニュースでこの模様が取り上げられ、家族からも「京都に連れて行け!」ということで、早速、京都旅行を計画!「いざ、平等院へ!!」ということになったのです。
いざ「平等院鳳凰堂」へ!!
私が『平等院』を旅したのは2014年の4月の中旬ですから、リニューアルしてすぐの頃です。
まず、東京駅から新幹線で京都駅まで行き、京都駅から「平等院」までタクシーで行きました。でも、道中いろいろ考えさせられることがありました。
以下は、その時のやり取りです。
「ヘィ!タクシー!」でタクシーに乗り込み、
我:「平等院までお願いします」
運転手:「・・・平等院って?」
我:「・・・宇治の平等院ですが」
運転手:「あ~!!あそこね!OK!」
とりあえず、タクシーは京都駅を出発!
我:「どこの平等院だと思ったのですか?」
運転手:「宇治の平等院は遠いから、私、仕事でも行ったことの無いの!」
我:「・・・はい?大丈夫ですか?」
運転手:「大丈夫!大丈夫!方向は分かるから!!」
と、宇治川沿いの道路241号を通って、京都駅から40分ぐらいで到着しました。
リニューアルオープンの『平等院鳳凰堂』を観覧
タクシーを降り、周りを見渡すと、ツアー客はいるものの個人の観光客と思われる人たちはチラホラ。そのせいか『平等院』の周りにはタクシーが走っていません。何か不安を感じながらも、とりあえず『平等院』の中へ。
『平等院』の南門を通って順路の通り進むと『鳳凰堂』の裏から回り込むようにして『鳳凰堂』と対面することができます。
でも見た瞬間、「派手!」の一言でした。
まぁ、確かにこれはこれで良いのですが・・・。今回の修復は約2年間かけて行われ、柱や扉を赤茶色の「丹土」で塗り直し、屋根の上の「鳳凰」に金ぱくを施すなど、本気で修復したようです。
でも、他の歴史的建造物がそれなりの厳かさが出ているせいか、ちょっとキレイにし過ぎちゃったねぇと私は感じました。
当時の状態を再現しているようですよ。なので当時の人たちも、この鮮やかさに呆気にとられたのでしょうか!?
創建当時は極楽浄土を意識して建てられたとのことですので、この『鳳凰堂』の鮮やかさは当時の貴族たちの希望だったのだと私なりに解釈しました。
『平等院鳳凰堂』からの帰りとまとめ
『平等院鳳凰堂』の鮮やかさに感心しながら「じゃ、帰ろっか」となり、門前広場に出た瞬間、『平等院鳳凰堂』に到着した時の嫌な予感が的中しました。それは、タクシーが走っていないんです!
しばらく待っていてもタクシーが全然来る気配がないので、『平等院』の受付にタクシーを呼ぶよう頼みに行ったら、
係員さん:「タクシー呼び出し専用の電話機がありますので、こちらでお呼びください」
とのこと。そしてさらに、しばらく待ってから迎えのタクシーが到着。
以下が『平等院鳳凰堂』からの帰りの車内での会話です。
運転手:「東京の人が、こんな田舎に何しに来たの?」
我:「いやいや、平等院鳳凰堂がリニューアルオープンしたじゃないですか!?」
運転手:「あ~、そうなんですね!」
我:「平等院鳳凰堂は、あんまり有名ではないんですか?」
運転手:「こちら(宇治)のほうは田舎だから、あんまり来ないですよ」
我:「そうなんですか・・・。」
ということで、私の今回の旅のまとめです。
京都の中でも宇治は田舎に該当するらしいですので、『平等院鳳凰堂』に行く際は、まず足の確保をして、時間に余裕を持って『平等院鳳凰堂』を訪ねるべきです。
『平等院鳳凰堂』自体は最初は呆気にとられていましたが、『平等院鳳凰堂』が作られた時代背景などが分かると当時の貴族たち気持ちが分かるような気がしました。あの鮮やかさで嫌なムードを吹き飛ばしたくなる気持ちは、とても理解できます。
今回は勉強不足で『平等院鳳凰堂』を訪れてしまったので、次回は今回の教訓(タクシーが来ない)を生かしながら、ちゃんと勉強して再訪したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。皆様の旅のご参考になれば幸いです。
今回の観光地はココ↓です。
京都駅→宇治とは!
運転手さんも思いつかないのはちょっとびっくりでしたね。
ちなみに私のおススメは京都駅→(京阪宇治線又はJR)宇治駅→宇治市源氏物語ミュージアム→平等院→対鳳寺→十三重石塔です。あとはどこかで、宇治抹茶パフェとか食べます!
足が悪い親戚を連れて行ったので、京都から宇治までタクシーで行ったのですよ。
宇治は宇治で、また良いところですね!
平安時代に貴族の別荘地だったのも分かるような気がします。