目 次
こんにちは。
日本と言えばお寺、お寺と言えば京都、京都のお寺と言えば金閣寺。
日本を代表する寺社として世界一有名な金閣寺。
今回は、日本のシンボルとして季節を問わず観光客が途絶えない金閣寺をご紹介していきます。
金閣寺の由来
金閣寺で有名ですが、正式名称は鹿苑寺と言います。
足利三代将軍義満が、鎌倉の公郷である西園寺公経より別荘を譲り受け北山殿として山荘を築いたのが始まりとされています。中国等の貿易を中心に栄えた北山文化の象徴で、義満没後に遺言によりお寺として開山しまし、義満の 法号鹿苑院殿から二字をとって鹿苑寺と名づけられました。
舎利殿金閣があまりに有名なため今日ではガイドブック他海外向けの情報としてもKinkaku-jiとして発信されています。
宗派は臨済宗相国寺派。初祖達磨大師が中国に伝えた禅宗を起源とする一派で、日本に伝わったものは臨済宗をはじめ曹洞宗、黄檗宗などがあります。
また、金閣寺は銀閣寺と共に相国寺の塔頭寺院であり、 山外塔頭として相国寺僧侶が任期制をもって相国寺とともに金閣寺、銀閣寺の運営と後世への継承にあたっています。
1994年にユネスコの世界遺産・文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産に登録されました。
金閣寺の文化財
コレ↑は金閣寺の鳳凰です。横向きに撮ってみました。
金閣寺には数多くの文化財が保管・展示されています。
重要文化財
絹本著色足利義満像
応永十五年六月足利義持賛
絹本著色足利義満像
義満の和歌三首あり
絹本著色達磨図大書院障壁画
伊藤若冲筆
紙本墨画葡萄図
15面紙本墨画松鶴図
8面紙本墨画芭蕉図
12面紙本墨画鶏及秋海棠図
11面紙本墨画竹図
4面木造不動明王立像
子元祖元高峰顕日問答語
慈聖院并寿寧院遺誡
特別史跡・特別名勝
鹿苑寺庭園 史蹟名勝天然紀念物保存法(現在の文化財保護法)により大正14年に史跡・名勝に指定。昭和31年に特別史跡・特別名勝に指定されております。
金閣寺の幾度もの法難と再建
金閣寺の歴史は法難の歴史とも言えます。義満の死後より舎利殿以外の寝殿は解体され南禅寺や建仁寺に寄贈され、同時代に相国寺より移築した七重大塔は落雷により焼失。
また、応仁の乱により建築物の殆どが破壊される悲劇に見舞われています。江戸時代に主要な建物が再建され、舎利殿も慶安2年に大修理が行われましたが、昭和に入ってから放火により全焼。現在の金閣寺は復元再建されたものです。
幾度となく法難を浴びた金閣寺ですが、その度に再建され、復元され今日も日本の象徴として歴史や文化を後世に伝えるという重要な役割を担っています。
金閣寺の舎利殿から眺める小さな日本
金閣寺の御池は鏡湖池と呼ばれています。
水面に反射した舎利殿は美しく、日本の写真の代表としてメディア等でも度々目にすることができますが、実はこの鏡湖池の中には小さな日本が存在します。
池の中には様々な島が作られていますが、一番大きな島は蓬莱島、別名「葦原島」と呼ばれています。葦原とは日本の本州を意味していて、他にも淡路島や富士山を模した島があります。
このように日本の土地を鏡湖池に散りばめることにより、舎利殿よりその風景を眺めた義満が常に日本を掌握しているという自覚をもつために作らせたと言われています。
舎利殿からの眺めを観ることはできませんが、池の外から小さな日本を眺めてみると義満の立場になった気分を味わえるかもしれませんね。このように、金閣寺は権力の象徴としても歴代の要人達の拠り所であったのです。
季節と金閣寺
金閣寺は季節ごとに違った顔を魅せます。
秋の紅葉、冬の雪化粧が有名でこの季節になると金閣寺と一緒にファインダーにおさめようと多くの写真愛好家たちが訪れます。
雪の積もった日には、学校や会社を休んだり遅刻しても雪化粧の金閣寺を観にいくという人も少なくありません。
撮影された作品は、絵はがきやポストカードとなり世界中を駆け巡ります。
外国人観光客にも金閣寺グッズの人気は高く、祖国に日本らしさを持ち帰る一品としてお土産に華を添えます。
そういう意味では、金閣寺は日本で一番芸術作品が生まれた場所とも言えるのではないでしょうか。
金閣寺と銀閣寺
金閣銀閣とセットで紹介されることの多い寺院ですが、それには訳があります。
金閣寺、銀閣寺共に相国寺の塔頭寺院であり夢想疎石を開山として創設されています。
実際には銀閣寺は慈照寺が正式名称で、足利義政により建てられました。
また金閣舎利殿のように金箔銀箔では覆われておらず、造りも書院造りという鹿苑寺とは異なる建築方法で建てられています。
臨済宗相国寺派の総本山、萬年山相国承天禅寺の両塔頭寺院として、共に相国寺の僧侶が運営を行っています。
ちなみに、金閣寺と銀閣寺は地理的に離れており同時に観光するのには不便な立地となっています。
それでも尚、両方のお寺を訪れたいという観光客は多く中には歩いかれる方もおられるようです。
以上、日本が誇る金閣寺についてのご紹介でした。
アクセスはバス、及び嵐電こと京福電気鉄道が便利です。
京都に寄られた際は是非おこしやす。
最後まで読んでいただきありがとうございました。皆様のご参考になれれば幸いです。
今回の観光地はココ↓です。