東京都府中市の『大國魂神社』でくらやみ祭り観光!!

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東京都府中市の『大國魂神社』でくらやみ祭り観光!!

目 次

こんにちは。

 

東京の中心部から電車で約30分の所に府中市という地域があります。

 

府中は今から1400年前に国府が置かれた街です。ゴールデンウィーク、府中の大國魂神社では盛大なお祭りが行われます。

 

それがくらやみ祭りです。今回は府中の中心部にある大國魂神社を御紹介します。

 

大國魂神社の歴史

大國魂神社・2

 

大國魂神社の歴史は府中の歴史の始まりと言っても過言ではありません。

 

現在の大國魂神社のある敷地には1400年前武蔵国の国府がありました。武蔵国は現在の東京と埼玉県の地域にあった国(現在の都道府県)です。京の都から派遣された国司(現在の市長や区長のような役割を果たした役人)はこの国府で武蔵国を治める管理業務を行っていました。

 

国司が自分が治める国に着任して一番初めに行う公務は五穀豊穣、国土安寧を神に祈ることでした。このお祭りを昔は「国府祭」と言いました。現在のくらやみ祭りはそこから生まれたものです。

 

大國魂神社はもともと国府の中にあった神殿を大きくしたものです。国府の中には大國魂神社のもともとの小さな社の他に現在ではバラバラになっていますが、武蔵国を神力によって守った六つの神社の社殿が一カ所に集められていました。

 

そのことから鎌倉時代から戦国時代、江戸時代くらいまでは大國魂神社のことを「六所神社」や「六所宮」、「六所権現」(六つの社がある所)と呼びました。

 

さて、大國魂神社が六所宮と呼ばれていた頃、沢山の人達がその御神威に対して様々なものを奉納しました。その1つが神社の前に並ぶけやきの木です。このけやきの木は1000年ほど前(平安時代)に、源義家親子が東北遠征の際にその勝利を願ってこのけやきを奉納しました。現在、けやき並木は国の天然記念物にもなっており、府中のシンボル的存在です。

 

鎌倉時代になると、幕府のある鎌倉と武蔵国を結ぶ鎌倉街道ができ、鎌倉の幕府まで駆けつける武士が立ち寄ったり、鎌倉詣、国分寺詣の途中に通る街になりました。鎌倉幕府が衰退すると室町幕府を立ち上げるため榎本正明、新田義貞が挙兵しました。府中市内にある分倍河原は戦いの戦場となったのです。

 

その後、六所宮は明治時代の神仏分離令に則り大國魂神社となりました。

ちなみに、日本で最初に作られたガラス(鏡はもともと青銅などの金属を錫で磨いて顔が映るようにして使っていました)の鏡はこの大國魂神社に奉納されたのですよ。

 

大國魂神社の御祭神

大國魂神社・3

 

大國魂神社の御祭神は、小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神・大国主命です。

 

この7柱の神様はそれぞれ、武蔵国の各地域を開拓するときに崇められた神様で、大国魂大神は大国主命と同一の神様であるとみられ、五穀豊穣、天下安寧、農地開拓に加え大国主命の経験してきた試練に打ち勝つ勇気と賢さから大願成就、才気煥発(転じて学業成就)の御利益があると言われています。

 

大祭の日はいつもは別々に祀られている大国主以外の神様も集まりますので、いつもより念願成就の可能性も高まるかもしれません。府中に来た際には是非一度ご挨拶にいらしてください。

 

大國魂神社のお祭り

大國魂神社・4

 

ゴールデンウィークに大國魂神社で行われるお祭りと言えば、くらやみ祭りです。くらやみ祭りは、「国府祭」の名残です。府中の各町からは代々伝わるきらびやかな山車が参道前に並び立ち、大國魂神社を含む6つの武蔵国を守る神社の神輿が府中の中心部を練り歩きます。

 

このくらやみ祭りが夕闇の中で行われる理由は大國魂神社の神の御霊が暗闇の中で生まれ変わるという謂われから来てます。夜明けの光の中で御霊は生まれまた、1年間府中の街を守ってくれると伝わっています。

 

くらやみ祭りに参加する市民は古くから府中にある町の人ばかりで、この祭りを終えてやっと1年が巡りだしたと思えるそうです。くらやみ祭りは府中の新たな1年を飾る催しでもあるようです。

 

大國魂神社周辺の観光スポット

大國魂神社・5

コレ↑は「ふるさと府中歴史館」です。

 

大國魂神社の周りには府中の歴史を伝える施設が沢山あります。

 

大國魂神社の境内には「ふるさと府中歴史館」という施設があります。この施設は1階で奈良時代の府中についての展示が行われています。

 

最新の発掘調査の成果とゲーム感覚で楽しめる国府の前に開かれた定期市の疑似体験システムが歴史を知らない方にも楽しめる形で設置してあります。

 

また、万葉集の歌を映像も併せて見せることで深い知識を身につけることができます。

 

大國魂神社の東側には国府の跡が復元されています。この柱は1400年前に実際に立っていた建物が実寸大で復元されており、大國魂神社の隣に立地していることからよりリアルに奈良時代の国府の雰囲気を感じることができます。

 

他にも大國魂神社の周りには、この周辺で発掘された考古遺物が「まちかど博物館」として展示されています。

 

大國魂神社のまとめ

 

ゴールデンウィークの府中はくらやみ祭りで賑わっています。

 

その賑わいは奈良時代の定期市や江戸時代の府中宿の頃にも聞こえていた楽しげな音です。

 

是非、くらやみ祭りのお囃子からその雰囲気を感じ取って下さい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。皆様のご参考になれれば幸いです。

 

今回の観光地はココ↓です。

グーグルマップでは、結婚式場として記載されているんですね。

 

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