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こんにちは。トラベです。
2016年4月17日から2泊3日の京都・奈良旅行の2日目。京都の宿泊先からタクシーをチャーターして奈良へ行き、法隆寺と春日大社を見てきました。
まずは『法隆寺』ですが、『法隆寺』には七不思議があるのをご存じですか?
ということで、今日は奈良県が誇る世界遺産『法隆寺』の七不思議のお話をしたいと思います。
日本で最初のユネスコ世界遺産『法隆寺』
日本の歴史を勉強した方なら誰でも知っている『法隆寺』は、607年に聖徳太子と推古天皇のより造られたお寺です。
聖徳太子のお父さんでもある用明天皇が自分の病気の治癒をお願いするために、お寺を造ることを願ったまま崩御されました。その後、聖徳太子と推古天皇が用明天皇の願いを継いで、607年にこの『法隆寺』を造られたと伝えられています。
『法隆寺』は670年に焼失し再建されましたが、世界最古の木造建築であることで有名で、1993年に法起寺ともに日本で最初のユネスコ世界遺産に登録されました。
そんなスゴい『法隆寺』ですが、実際行ってみるとこんな感じです・・・。
観光客がポツポツ・・・。
この写真は『法隆寺』中門から南大門へ向けて撮影した写真です。
この観光客が少ない状態は『法隆寺』の立地の問題だけではないようで、ガイドも兼ねているタクシーの運転手さん曰く、日本の仏教文化はアジアの中では新しい文化であるため、アジアの外国人観光客は日本の仏教文化に興味を示さないとのこと。
なので、幸か不幸かインバウンドの影響を受けていないため、団体客に出くわさなければ、世界遺産でゆっくり見学できる穴場スポットになっているようです。
『法隆寺』の七不思議をガイドさんと確認!
なんでも『法隆寺』には七不思議があるのだとか!もちろん、7つ全部確認出来ませんでしたが、確認出来た七不思議だけ紹介します。
七不思議その1・『法隆寺』は蜘蛛が巣がつくらず、雀の糞も落とさない。
コレ↑は収蔵庫あたりで咲いていた八重桜です。
実際には、そんなことありませんでしたよ(^_^;)。この日は雨でしたので、糞は見あたりませんでしたが、蜘蛛の巣はしっかりとありました。
私個人的には、蜘蛛の巣があるくらいのほうが趣きがあって良いのですが・・・。
この「『法隆寺』は蜘蛛が巣がつくらず、雀の糞も落とさない」というのは、それだけ『法隆寺』は高貴なお寺であるため、自然の動物も汚さないように気を遣い、『法隆寺』の僧侶たちも日々キレイにしているという意味が込められているそうです。
ちなみに、この日は雨でしたが、百済観音堂で見学客の雨水の足跡を絶えず拭いている清掃員を見つけた時はさすがに驚きました!それだけ気を遣っているということなんだと思います。
七不思議その2・『法隆寺』南大門の前には「鯛石」という大きな石がある。
『法隆寺』南大門のすぐ前に見つけることが出来ました(^_^)。
奈良県の『法隆寺』周辺は山々に囲まれている平地であるため、大雨の時は雨水を逃がすところが無く、よく水害にあっていたそうです。
その水害対策のために『法隆寺』の境内は地面を高くして建てられているため、大雨になっても「ココより水位は高くならない!」「境内には水が入らない」という目印で「鯛石」が埋め込まれているそうです。
実際に『法隆寺』が水没したことはないとのことですので、今では『法隆寺』を水害から守っている石ともいわれています。
七不思議その3・『法隆寺』の敷地内は、雨が降っても地面に穴があかない。
あ、この↑マンホールらしきものは何でしょうか!?
この日は雨でしたので、そんなことありませんでしたよ(>_<)。
「『法隆寺』の敷地内は、雨が降っても地面に穴があかない」というのは、『法隆寺』の水はけの良さ・地盤の良さを表しているそうです。
私の意見ですが、「鯛石」の件といい『法隆寺』は随分水を意識して建てられているんだなぁと思いました。
ガイドさん曰く、地面に穴があかない工夫として、敷地内に敷いている砂利も少し大きめだとのこと。砂利が「大きめ」か「小さめ」かは分かりませんでしたが、砂利が多くて歩きづらかったのは確かでした!
七不思議その4・『法隆寺』五重塔の「相輪」部分に鎌が4本ある。
『法隆寺』の五重塔は、世界最古の五重塔です。この五重塔の屋根の上には「相輪」という仏舎利を納めるための金属部分に「鎌」が飾られています。
日本全国の五重塔でも「相輪」に「鎌」が飾られているのは『法隆寺』だけで、「雷を避けるため」「魔物を除けるため」「怨霊封じのため」などの説があり、「鎌が上向きに見えたら豊作、下向きに見えたら凶作」と吉凶に使われることもあるそうです。
「雷を避けるため」ねぇ・・・。現代科学でみると、「高くて」「相輪の先端がとがっていて」「金属」ということは、絶好の雷寄せですよね!
七不思議その5・『法隆寺』夢殿の中の「礼盤」の裏は汗をかいている。
「礼盤」(らいばん)は僧侶が座る台座のことです。秘仏・救世観音像の前に置いてあります。
写真は撮れませんでした。なので代わりに外観の写真です。
『法隆寺』夢殿の秘仏・救世観音像の年に2度の公開時期でしたので救世観音像と「礼盤」は見学してきましたが、夢殿の中に入れないようになっているため、「礼盤」をひっくり返しての裏の汗は確認することは、もちろん出来ませんでした。
この「礼盤」を太陽の光に当て、太陽の光によって出てきた水気?汗?の量によって豊作か凶作を決める「夢殿のお水取り」が毎年2月11日に行われています。
個人的には、この「夢殿」に来るのを楽しみにしていたんですよ!
私が今読んでいる「天智と天武」という漫画が、岡倉天心とフェノロサがこの「夢殿」を開ける場面からスタートするのです!
救世観音像を見た時は「コレか!!」と勝手に感動してました。
七不思議その6・『法隆寺』の中庭には「伏蔵」がある。
「伏蔵」とは地下蔵のことで、『法隆寺』の敷地内には『法隆寺』の災難時の再建できる財宝が「伏蔵」3ヶ所に収めてあるそうです。
本当に財宝があるのかどうかは不明ですが、『法隆寺』には「伏蔵」の場所を明らかにいます。今回の旅行では時間の関係で、その場所までたどり着くことは出来ませんでした。
次回、訪れた時に3ヶ所全てを探してきたいと思います。
七不思議その7・『法隆寺』の「因可池」のカエルは片眼のカエル。
「因可池」(よるかのいけ)は聖徳太子の住まい(法隆寺境内)の近くにあったと言われています。ある夜、聖徳太子が学問をしていた時、「因可池」のカエルの鳴き声がうるさいため、鳴くのを止めさせようと筆を投げたところ、その筆がカエルの眼に当たってしまったそうです。
その出来事以降、「因可池」のカエルはすべて片眼のカエルになってしまったそうです。
っていうか、この時の聖徳太子は絶対ブチギレてましたよね(-_-)!!
カエルも気の毒なのですが、ブチギレた聖徳太子も面白いと思いながら、この話を聞いていました。
現在「因可池」は見ることができません。場所は残っているのですが、一般人は見ることができないだけでなく、水が干上がってしまい池の跡になっているそうです。
ちなみに、片眼のカエルが本当に残っていたら、天然記念物になっていた思います!
どうでしたか?
七不思議を頭に置きながら『法隆寺』を見学すると結構楽しかったですよ!また続きを書きますね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。皆様の旅のご参考になれば幸いです。
今回の観光地はココ↓です。